【インタビュー】坂木 勇介さん “僕に起こる最悪なことも最高なことも、僕に必要なことだから起きてると思うんです。”
更新日:2022年3月23日
オール・ニッポン・レノベーション(以下 ANR)は日々、沢山のスタッフ・クライアントさんと関わっています。
今回から配信するインタビューでは、ANRに関わる人たちに焦点を当ててご紹介していきたいと思います。
第1弾は、昨年10月に入社された坂木 勇介さん(以下 勇介さん)にインタビューさせていただきました。
勇介さんは専門学校に通う傍らANR虎ノ門オフィスに勤務し、クリエイティブを担当されています。
ANR入社の経緯から生き方まで、詳しくお話をお伺いしました。

■漫画家になりたかった少年時代
ーー 映像制作の会議の時に勇介さんの絵コンテを拝見したのですが、絵コンテ(※1)かっこよかったです。
ありがとうございます。ANRでは絵コンテを描いていますが、学校ではファッションを通じてのビジネス学を専攻して学んでいます。
描くことは趣味であって専門ではないので、まさかそれが仕事になるとは思いませんでした。
子どもの頃から絵を描くことが好きで毎日教室で絵を描いていて、小学5年生までは漫画家になりたいと思っていました。
ーー 漫画家になりたかったのは5年生までなんですね。
そうなんです。5年生の頃に先生が教室にギターを置いて、休み時間は先生が皆の前でギターを弾いて歌うようになりました。
誰も聞いてないんですけどね。(笑)
でもその姿が印象的で、僕もクラスの発表の場で何かやってみようかなという気持ちになりました。
仲のいい友達がギターを弾きはじめたのを機に僕も演奏を始めて、それから完全に音楽にシフトしました。
ーー まだファッションの世界には行かないんですか。(笑)
まだです。(笑)漫画家の次に「ギタリストになりたい」という夢ができました。
出来る喜びを感じて「出来るようになる」という感覚があったのはギターが初めてでした。
沢山練習したのに全然弾けなくても、寝て起きたら弾けるようになっていたりするんです。
それから音楽に関わる中でPVを見ていると洋服がおしゃれで、RADWIMPSの方は何を着てるんだろうと興味を持ちました。調べてヨウジヤマモトさんの服を着ていることを知り、そこからファッションに目覚めて業界に入っていきました。
高校生の頃はミュージシャンになりたい気持ちも持ちつつ、ファッションの学校に進もうと決めていました。
ーー 音楽ではなくファッションを選んだんですね。
そうですね。すごく迷って色んな人に相談しました。音楽なのかファッションなのか。
音楽の道を選ぶと、音楽プロでデューサーや、CDショップ店員さん、音響さん、ステージを組み立てる人、
色んな選択肢が広がるけどそれらはやりたくなくて、絶対に演奏しかしたくなかったんです。
ファッションだと、販売員やバイヤーなど服に関わること全般でやりたいことがあったのでファッションの学校に行きました。
これまでクリエイティブなことを中心にしてきてロジック的なところで分からない部分が多いので今は勉強中です。

■ANRとの出会い
ーー ANRに入ったきっかけを教えてもらえますか?
授業で富樫さんが特別講師として登壇されたのを機にANRを知りました。
その時にインターンを募集しているとおっしゃっていたので連絡し、お話ししたところ面白そうだったので入ることにしたらまさかの絵を描くことになりました。(笑)
富樫さんのお話しを聞いて、かっこいいなと思ったのと、こうあるべきだなと強く思いました。
以前違うところで働いていた時は、大御所に気に入られていろんな有名な方と飲みに行く機会もいただきました。
そこでは正義ではない方法でお金を儲けている方が多くて、良いものでなくても広告や宣伝で盛り上げて儲けている方もいました。
これまで僕は広告に影響されてここまでやってきたんだと気づいたり、リアルな部分を見て、その業界からは身を引きました。
ちょうどその頃に富樫さんの授業があり、宣伝、広告とPRの違いを聞いて「すごい」と思い、お話を聞きに行きました。
別業界での経験がなければ、富樫さんの話にも反応しなかったと思います。
ーー ご自身の経験があったから響いたんですね。
その経験により感覚は研ぎ澄まされたかもしれないです。
お話しを聞いたら「こうやって経営してる方もいるんだ」と感動しました。
黒い人たちが世界を動かしてるんだと思っていたところから富樫さんに出会って、優しい経営をする方がいるんだと感じました。
僕も将来経営をしたいんですけど、以前働いていたところのような黒い方法は嫌だという気持ちの一方で、正しい方法では生き残れないのかなと思ったりもしました。
富樫さんの、皆をワクワクさせながら世界を良くしようとしている姿を見て「こっちだな」と思ったんですよね。
取り囲んでる人たちもみんないい人で、僕も富樫さんみたいな経営をやっていきたいと思っています。
ーー インターンのタイミングで、絵を描くのが好きなことも話したんですか?
特にそういった話はせずに入社しましたね。
入社後に「絵コンテ描こうか」と言われて、絵コンテという概念がなく『絵コンテとは』を調べました。(笑)