ゼブラ企業が創る新しい社会「社会起業はユニコーンのアンチテーゼ」

最終更新: 9月26日


 昨今、ユニコーン企業に対するアンチテーゼのような形でゼブラ企業という言葉が使われ始めている。ゼブラ企業とは何なのだろうか。それを知るにはまずユニコーン企業について知らなければならない。

 ユニコーン企業とは、一般的に企業としての評価額が10億ドル(約1250億円)以上で、非上場のベンチャー企業を指す。わかりやすい例でいうと、かつてのフェイスブック社やツイッター社もユニコーン企業だった。企業価値が高くて創業間もない企業は少ないことから、ギリシア神話に出てくる伝説の一角獣の名前に例えられた。しかしながらこの企業価値というのは投資家からみて、巨額の利益を生み出す可能性のある企業だというこである。またユニコーン企業は往々にして急成長と急拡大、また独占的な地位を有している場合が多い。このようにユニコーン企業が成長と利益を目的にしているのに対してゼブラ企業は持続可能な成長を追求する。

 

 先程も述べたようにゼブラ企業は持続可能な成長を追求する企業体である。その特徴といえるのは社会貢献と企業利益という矛盾する2つの課題を同時に目標として設定することにある。この相反する課題とユニコーン企業との対比からゼブラ(しまうま)企業という言葉が誕生した。ではゼブラ企業の価値はどこにあるのだろう。

 社会貢献と企業利益の2つを目標とするゼブラ企業は、ユニコーン企業を代表とする企業利益を最優先にする企業体とNPOやNGOといった社会貢献を第一とする非営利団体の中間点に存在していると考えられる。そのような観点からゼブラ企業を見ると、どっちつかずな企業体にみえることだろう。それはある意味正解であり、ユニコーン企業や非営利団体に比べたら様々な意思決定のスピード感には負けているのかもしれない。しかしながら発想を逆転させ、ゼブラ企業の考え方をSDGsを代表とする持続可能な社会づくりに当てはめてみると、ごくごく当たり前のものであるという事がわかる。持続可能な社会とは共存共栄が大前提にあり、共存するためには社会貢献が必要であり、共栄するためには企業利益が必要である。中途半端に見えるゼブラ企業という企業体は見方を変えるとそのあり方が正道であるということがわかる。


 これらをまとめたゼブラ企業の存在意義について述べるとするならば、持続可能な社会において正道といえるゼブラ企業という言葉が、当たり前の存在として受け入れられ一般的なものになることで、人々がいわゆる普通の生活をする中で互いに共存共栄が図られ、局地的なものとしてのゼブラ企業という言葉がなくなるまでは、その企業体としての特徴を伝える目印としての存在意義があるといえる。


 弊社は、2009年にNPOとしてスタートし、10年の時を経て事業利益と共存するゼブラ企業になった。資本主義社会において企業利益と社会貢献とを共存させるために、企業利益、所謂ビジネスといわれる事業活動が継続的に収入を得ながらも事業による利益で行う社会貢献活動ではなく、事業自体がサプライチェーン・マネジメントやESGの観点から地域や社会にとって良いものであるべきだと考え、そのものが当たり前の社会になるべきであると考え事業展開を続けてきた。これからもゼブラ企業として、これからの新しい社会において持続可能な価値を創造していきたいと考えております。


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