地方創生未来構想:勝浦中学校と創り上げた「新しい学校」コロナ禍で変わる教育スタイル

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、世界中で「新しい日常」への転換が求められています。学校教育も例外ではありません。新型コロナウイルス感染症の感染を防止するため、世界では学校教育をも対象とした首都閉鎖(ロックダウン)等がにより、ユネスコ=国連教育科学文化機関によると15億7800万人の子どもたちが学校に通えない状況にあったとされています。日本では、現在、多くの学校のが再開していますが、現在も世界の過半数107カ国の国と地域で今も感染拡大を防止するため全面休校を続けています。(7月26日時点(日本経済新聞))こうした状況の中で、どうやったら学びの「空白」を埋めることができるのでしょうか。  私たち(一社)オール・ニッポン・レノベーションと千葉県勝浦市立勝浦中学校、

ジャパンメディアシステム株式会社では連携して、WEB会議システムを活用した教育支援事業を実施。勝浦市立勝浦中学校(岡安和彦校長、生徒307人)で実際に運用が始まったのは5月25日のこと、それまでに、当社スタッフとジャパンメディアシステム、そして現場の先生とが一緒になり、新型コロナウイルスの第2派に備え、どうしたらオンラインで教育を止めずにいられるか、様々な先進事例を学びながらも勝浦中学校ならではの実施方法を計画いたしました。

 総人口約2万人の勝浦市は、首都圏でたったひとつの人口2万人を割り込む「市」で、一番人口が少ない市です。そうした場所にあって、ICTを活用したオンライン授業の実施は、わからないことばかりでした。地域の多くの方々に支えられながら、教育を止めていはいけないという強い教育現場の気持ちが、勝浦市でこどもたちを最優先に考えた先進例が生んだのです。最初は、授業を学校で実施することができない中、朝の会を双方向でコミュニケーションとりながら行うところから始めました。この時の様子は「登校へ生活リズム整えて オンラインで朝の会 勝浦中 本格再開へ準備着々」(5月26日)と第して千葉日報に掲載されました。

事前にリハーサルを行う御宿中学校の先生(勝浦中学校との合同説明会)

 朝の会で慣れてきたら、様々な授業や場面に応用していこうと、情報担当の先生が主体となり、英語の授業やクラス会、生徒会、保護者会など、様々な場面での活用いたしました。隣町に位置する御宿町立御宿中学校との合同高校説明会もそのうちのひとつです。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには、3つの密を避けなければなりません。しかし、中学3年生の生徒からすれば、将来を考え、高校の進学先をいよいよ決めなくてはいけない重要な時期、例年実施している高校説明会では、様々な学校の先生が直接お話をしにきてくださいますが、多くの関係者が同じ空間で時間を過ごす学校間の往来はリスクを伴ってしまいます。そうした中で、勝浦中学校が提案してくださったのが高校説明会を合同で、またオンラインで行うことです。このとき、御宿中学校にも、勝浦中学校と同じくWEB会議システムの「Live on」を導入していましたが、どうしたら効果的に活用したらいいのか、なかなか踏み出せない状況でした。御宿町は人口約7000人の町、高齢化率は50%を上回っており県内1位、小さな御宿町もこどもたちのために挑戦しようとしていたのです。まさに試行錯誤をしていたとき、隣町の勝浦中学校から「御宿中学校も一緒にやりましょう」とお声がけをいただき、実現したのが合同説明会、まさにICT活用における自助、共助、公助が融合する「未来の地域」の姿でした。こどもたちのためにと市町村の域を超えて一緒に取り組んだものが、実は未来を担うこどもたちが地域を繋ぎ、今と未来とを繋いだのです。  「新しい生活様式」が求められる時代、WEB会議システムの教育現場での活用は、新しい課題解決の姿にもなっています。様々な理由で学校に来ることができないこどもたちへの授業配信や、個別でのサポートも、電話ではなく、顔の表情が見える状態では、いままで以上にサポートすることができるようになったといいます。「今まで全く授業に参加することができなかったこどもたちも、WEB会議システムを使った授業では参加をしてくれる」現場の先生の言葉からは未来への期待を感じました。実際、台風等の災害発生時もオンライン授業への振替ならば容易で、直前まで慌ただしく教育現場や市町村の判断などで落ち着かない心を、オンライン実施という選択が増えることで、慌ただしい時間が、それぞれが落ち着いて自宅や学校等の台風対策を行う時間をつくることにもなります。平常時も、様々な理由で学校に来ることができないこどもたちだけでなく、入院中や遠隔地からの授業参加もでき、いつどこにいても、教育機会を届けることができるのです。

合同説明会で発表をする大多喜高校学校の先生(勝浦中学校にて)

 保護者の皆様にもWEB会議システムは評判がいいとのこと。新しい生活様式が求められる中で、人と人との接触は最低限気をつけなくてはいけない上、自宅に高齢者の親戚と生活をしていたり、医療従事者や介護施設で働く方々もいます。それでも学校現場は保護者の皆様とどうやってコミュニケーションを維持したらいいのか、その課題を解決したものWEB会議システムでした。忙しい毎日をおくる保護者の皆さまが、いつ、どこにいても参加できる保護者会、それがオンラインでの保護者会です。多くの保護者が参加できるよう19時から開始した保護者会、双方向でのコミュニケーションが可能のため、質問等にもスムーズに答えることができ、新しい教育現場でのコミュニケーションツールとして確立していきそうです。PTAの役員会や、総会はもちろん、3者面談も、「学校にいかなくてはならない」という場所問題が解決するだけでも参加のハードルは大きく下がります。今では、保護者から「〇〇の場でもLive onをつかってほしい」とご提案があるそう。現在では体育祭や文化祭でもWEB会議システムは取り入れられています。こちらも千葉日報に当時の様子を取り上げていただきました。ウェブ活用保護者会 カメラ前に学校生活説明 勝浦中、3密回避(7月7日)

 WEB会議システムの活用は新しい当たり前になりつつあります。新しい価値が台頭しようとするとき、新しい価値を理解することができない方々からは猛反対にあってしまうことがあります。最初から完璧な姿を実現することはいかなる場合においても難しいもの。オンライン授業でも、黒板の使い方やカメラの配置、発言の仕方など、試行錯誤により「新しい教育スタイル」は確立されつつあります。「入室したら、まずはミュートに」「発言は予約制」「先生の資料もオンライン用に、配信時の発表資料は文字を大きく」など、ニューノーマルがまさにここで生まれています。今回は、教員ひとりひとりと、教育委員会、そして地域の方々とICT関連企業とが協働しながら、Wifi環境等の環境整備も丁寧に行いながら「こどもたちのために」という言葉を合言葉に実現することができました。日本国内でもほとんどの大学がオンライン授業化され、テレワークも当たり前になりつつあります。必ず来る未来に、私たちは常に未来を担うこどもたちを忘れてはならないと思う限りです。 勝浦中学校では生徒、保護者の皆様にスムーズにWEB会議システム「Live on」をご利用いただくため、独自にマニュアル等を作成しています。ご参考にぜひご一読ください。勝浦中学校 Live onについて(勝浦中学校ホームページ)  


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